注意力と問題行動
ステファン(スティーブ)・エデルソン博士
自閉症児が問題行動を行うひとつの理由は、他者の注目を得るためです。それは「正しく行動しない」ことである種の注目が得られること(これが強化子になる)を学んだのかもしれません。注目が世話をする人が「やめなさい」と言うような否定的なものであったとしても子供はその関わりを肯定的なものと解釈しているのかもしれません。
もし、子供が問題行動の後注目を得ている傾向があれば、世話人は行動を無視するよう最大の努力をすべきです。その行為が自他を傷つけるようなものであり無視が不可能であれば、 表情をほとんど、あるいは一切顔に表さず、接触を最低限に(肯定も否定もしない)すべきです。もしも行為に対して時々注目を得るようなことがあれば問題行動は続くので、いつも対応が一貫していることが大変重要です。実際、問題行動は間欠的に強化されるとさらに激しくなり、消去しにくくなります。
問題行動に付随せず、注目を与える目的で考えられた行動対処法には次のようなものがあります。
- 適切行動の分化強化—(事前に決められた)適切な行動に対し、子供が注目を得られます。たとえば、問題行動を起こすことなく特定の作業に 一定時間取り組んだとき、正の注目が与えられます。
- 他行動の分化強化—適切な行動のすべてに対し、注目が与えられます。たとえば、通常、一定時間、問題行動を起こすことなく適切に行動すれば正の注目が与えられます。
- (問題行動と)相容れない行動の分化強化—問題行動と相容れない行動に対して注目が与えられます。たとえば、癇癪を起こしがちな子が一定の時間おとなしく座っていられたら、正の注目が与えられます。
機能分析 問題行動が注目を得るためか、または他の理由(困難な状況を回避するためなど)のために起こるかを見極めるために機能分析を行うことが大切です。機能分析の際に必要な情報は、その場に誰がいたか、問題行動の前、最中、後に何が起こったか、いつ、どこで起こったか、などです。
注目は 社会性の発達のために大切であり、他者からの注目を求めることは自然なことです。そのため、自閉症や他の関連する障害を持つ個人は注目自体を得るべきですが、「注目は問題行動に付随するものであってはなりません」。
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